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高濃度グルタチオン点滴療法

​高濃度グルタチオン点滴療法とは?
グルタチオンは、肝臓などで生成される抗酸化物質で、グルタミン酸、システイン、グリシンという3つのアミノ酸からなるペプチドです。体内の中のほとんどの細胞に存在しており、生命を維持するために欠かせない成分ですが、20代をピークに、加齢とともに減少していきます。グルタチオンの作用の中でも特に重要なのが、人間の身体をさびつきから守ってくれる強力な抗酸化作用と、薬物や毒物などの有害物質を排出する解毒作用です。その作用から、日本でも保険診療として40年以上前から水銀、鉛、有機リンなどの薬物中毒、慢性肝疾患の肝機能改善、つわりや妊娠中毒の治療などに用いられてきました。保険診療では1回400mgまでしか投与できませんが、1回800㎎~4000㎎を点滴投与することで、様々な効果が期待できます。

特筆すべきは、パーキンソン病に対する治療効果です。パーキンソン病は、脳の黒質というドーパミンを生成する部位が障害されて発症する病気で、手の震えや歩行障害、動作緩慢などの症状が次第に進行する難治性の病気です。最近の研究で、パーキンソン病の患者では、黒質におけるグルタチオン濃度が健常者より著しく低下していることがわかっており、発病の原因として、グルタチオンの減少に伴う活性酸素の増加により、黒質が障害され変性してしまうことが一因と考えられています。高濃度グルタチオン点滴により脳内の活性酸素が消去されることで、黒質の障害が改善、ドーパミンの生成が回復する可能性が指摘されています。 米国においては、Dr.Perlmutterがパーキンソン病患者にこの点滴療法を積極的に行い有効性を報告したことで、広く行われています。日本でも数百のクリニックが導入しており、点滴療法研究会会員の医療機関における調査では、有効率49.1%と報告されています。

高濃度グルタチオン点滴は、がんの化学療法に伴う末梢神経障害の予防効果や、閉塞性動脈硬化症の血流を改善し、歩行可能な距離を延長する効果も報告されています。

さらに、シミの元となるメラニン色素抑制効果があることから、美肌、美白効果も期待できます。
​治療方法
初回はグルタチオン800㎎を生理食塩水100mlに溶いて、15~30分ほどかけて点滴します。
2回目以降は症状の改善状態に応じて200~400㎎ずつ増量していきます。
最初の1か月ほどは週1~2回の点滴をおすすめします。その後症状改善に応じて投与間隔を徐々に延ばしていきます。
​適応疾患
パーキンソン病
レヴィー小体型認知症
閉塞性動脈硬化症
抗がん剤(シスプラチン、タキソール、ビンクリスチンなど)による末梢神経障害
重金属蓄積のデトックス、化学物質の暴露、蓄積のデトックス
慢性疲労
美白
​料金
​初診料
¥2,420
​点滴
¥5,500

点滴療法は、毎週水曜日午後・土曜日を除いて行っています。

事前予約が必要となりますので、ご了承ください。

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